忙しい一日を終えて家に帰ると、何か読みたい日も、温かいものを作りたい日も、ただ遠くを眺めたい日もある。今日のあなたにだけ応える部屋があるなら、どの隅にいちばん立ち止まりたい? 今回探すのは自分を取り戻す方法であって、あなたの内面の形を言い当てるものではない。
10 の設問は、空間と日常の動作から書斎・台所・温室・天文台・屋根裏という一つの物語を積み上げていく。それぞれの部屋は「理解する」「実際に世話をする」「ゆっくり見守る」「視野を広げる」「記憶を整理する」というテーマを借りているだけの、創作上の設定。光や匂いから性格を推し量るものではない。
今この瞬間、近づきたいと感じるやり方を選べばいい。実際にそうした設備や空間を持っている必要はない。結果では具体的な小さな工夫を一つ示し、そのやり方がいつ負担に変わりうるかも合わせて伝える。読み終えたら部屋を飾り立てる必要はなく、自分のために試してみたいことを一つだけ持ち帰ればいい。
